先日購入したエレカシの「俺たちの明日」
やっと上巻を読み終えた。
早く読みたいと思いながら、なかなか時間的余裕がなくて、読むなら今だ!と。
普段ダラダラと過ごしているせいか、読書だけに集中するのはそれなりに「決意」がいるもんだ。
若い頃はそれこそ本は好きでよく読んでたんだけどなぁ。
さて、エレカシの曲を聴きながら読み進んだ約4時間。
久々に優雅で贅沢な時間を過ごせたような気がした。
ほぼ知らなかったエレカシ初期からの出来事を少~し垣間見ることができて満ち足りた気分に浸れた。
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エレカシ単行本「俺たちの明日」で知ったこと
エレカシの「俺たちの明日」の内容はほぼ、初めて知り得たことばかりだった。
その中でも印象に残ったところを書きとめてみた。
この本を読んで初めて知ったこと
■今宵の月のようには最初は好きじゃない曲だったけど、周りが「いい」って言ってくれたから好きになった。
■地図とか浮世絵とか好きで買ってたけど、部屋にあるとすごく重苦しくなってその圧迫感に涙が出たりする。
■当時は1日10通くらいと少なかったのでファンレターは全部読んでいたけど、批判的なものも多かった。
■子供の頃いじめられたことがあって、他人との距離をどうつかんでいいのか分からなくて、今だに引きずっている部分がある。
■契約切れた時に彼女に5時間くらい長電話して「どうしよう」と話を聴いてもらっていた。
■曲ができたらちゃんと聞いてくれる彼女じゃないとダメで、相手に「届いていない」と感じたら目の前でギターを叩き壊すことも。
■中学生の時、授業中に先生に逆立ちさせられてイチゴのシャツを着てたのがわかってクラス中に笑われた。
■1STアルバムの時、レコード会社の人に「君だけと契約したい」と言われて「いやいや、とんでもない」と断った。
■単純に売れたいと思うならテレビに出たりとか、ラブソングを歌ったりすることも必要だと思うようになった。
■レコード会社に契約を切られたことで自信を失っていた。
■渋谷さんの「宮本くんはソロでもやれるけどね。」という言葉に「僕はバンドじゃないとできません」と答えた。
■昔のジャケット写真を撮ってもらっていたカメラマンに久々に会ったら「宮本くん、ずいぶんしゃべるようになったね」と言われた。
■ファィティングマンの歌詞を作るのに3年かかった。
■いつもメロデイ先行型で、歌詞はいつも後から悪戦苦闘しながら作っている。
・・・も~っとたくさん知り得たことがありますが、長くなって仕方ないのでこの辺で。
また個別に書きとめていけたらいいなと思ってます。
エレカシ宮本さんとスピッツ草野さんの対談
「俺たちの明日」では宮本さんとスピッツの草野さんとの対談が掲載されていた。
草野さんというと、歌っている時のイメージ(爽やかで実直そうな)しかなくて、どういう人なのかは全く知らなかった。
そんな草野さんは実はエレカシを崇拝するファンであったということを知った。
2017年1月25日に結成30周年を迎えたスピッツ。
2017年3月21日にデビュー30周年を迎えたエレファントカシマシ。
4人編成。それぞれのグループのメンバーの年齢も同じ。
「同級生同士のバンド」だった。
そしてエレカシもスピッツも結成当時は売れない状態が続いたのも同じ。
共通点が多いバンドだったと知る。
インタビュアーの渋谷さん曰く、エレカシが売れた要素はエレカシが変わったのが一番大きいと思うし、スピッツが売れたのもスピッツが変わったからだと。
2人の対談はなかなか興味深く、面白いものでした。
音楽だけにとどまらず、「女性」にまつわる話題もあり、ここまで話すんだ~と意外でもあり、嬉しくもあり、チョイ悔しくもあり。
対談の最後、お互いに言っておきたいことは?と言う質問に対して
宮本さん「僕はあなたが好きです!」
草野さん「いやあ、カッコいいですねぇ。」
と、お互いに好印象を持ったお見合いみたいだと締め括ってました。
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宮本さんから石くんへの「愛」を感じた言葉
宮本さんから石くんへの「愛」を感じた言葉がある。
石君が死なねぇといいな、とか思ってるんですけどねぇ。
せっかくこれからって時に、石君が死んじゃったらねえ、交通事故とかで・・・
だから、生きててほしいなって思いますね。
まあ、石君がいじりやすいっていうだけなんですけど。
一番話しやすいですからね。
ライブでも、ああやってシャツ破いたりしたくなるんですけど・・・
=「俺たちの明日」より引用=
「石君が死なねぇといいな」・・・この言葉になぜかグッときた。
「いじりやすいからっていうだけ」とは言いつつ、ものすごく石くんへの「愛」と「信頼」が感じ取れる言葉だと思った。
2人の関係性を最初知らなかった私は、宮本さんがやたら石森さんをいじるのかがよく分からなかった。
何の映像だったかは忘れたけど、石森さんのメガネを取ったり、両方のほっぺをプヨーンと引っ張ったり・・・
宮本さんって、いい大人なのにやることがまるで子供やん!とか失笑してたりしてたんだけど。
中学生からの付き合いだから、そのまままっすぐに(?)大人になっってしまったのか?
小学生の子が好きな子に対してやる、アレ!アレだ!
これは石森さんへの「愛」の表現ですよね?
愛というと、なんか変な方向に行きそうですが、モチロンそうじゃなくて宮本さんならではの無骨な表現方法。
不器用でまっすぐで自分を飾らない、少年がそのまま大きくなったようなお方。
見ている人に変なイメージを持たれるかも知れないのに、いや、きっとほぼ知らない人全員がそう思ったはず。
彼はそんなことは知ったこっちゃないんだろうなぁ。
でも、こういう行為はあまり良くないかも・・・とは、当時はうすうす思ってたそうですが。
石くんを引っ張ったりするのは単純に石くんに対する甘えから。
石くんはお母さん役で、音楽的には自分はお父さんの立場であるとも書かれていました。
石森さんは宮本さんを心酔していて、尊敬する人物を聞かれると「ミヤジ」と答えるらしい。
そして、「こんなにすごいミヤジが死ぬなんて信じられない」と発言することもあるそうで。
相思相愛やん!
深い信頼関係で結ばれた仲だからこそできる行動なんだと思った。
石森さんはもろろん、冨永さん、高緑さん、この3人のメンバーが宮本さんの才能を陰で支えてきたからこそ、紆余曲折を乗り越えて今のエレカシがあるのでしょう。
もう、奇跡でしかない!
それにしてもエレファントカシマシ。
この4人が知り合って、結成されて、今あるのが、もう「奇跡」としか思えない。
改めてそう思った。
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