約18年前の雑誌に掲載された、宮本さんと阿川佐和子さんとの対談。
「阿川佐和子のガガハハのハ」
読んでみました。
その感想など少し。
スポンサーリンク
宮本浩次と阿川佐和子の対談本「ガハハのハ」を読んで
以前からいつか読もうと思っていた、エレカシ宮本さんと阿川さんの対談本。
遅ればせながら、先日ネットで中古本を安くゲット。
かなり前に発売されたものなので、新品を探すのはほぼ不可能ですが、中古ならヤフオク、メルカリ、amazon、楽天市場などで数百円で手にすることができます。
これは週刊文春の「阿川佐和子のこの人に会いたい」というコーナーに連載された中の中の選りすぐりの22篇をまとめたものです。
で、ちょっとした待ち時間にイッキ読み。
・・・と言っても宮本さんの対談だけなら全10pほどなので、数分で完読です。
エッセイストやタレントとして、また、最近では女優としての知名度もupされた阿川佐和子さん。
お年の割には(失礼)とても可愛らしく、サバサバした感じの方なので、個人的に大好きです。
去年の秋にドラマ「陸王」にレギュラー出演されていて、初めて阿川さんの演技を見た時はあまりの上手さにびっくりしたものです。
今期のドラマ「チアダン」では、生徒の良き理解者である校長先生の役をこなされています。
スポンサーリンク
さて、それはさておき。
対談、いい感じでズバズバと質問する阿川さんが終始、気持ちよかったです。
対談の内容はと言えば、私がエレカシファンになったこの1年チョイの間に知り得ることができたものがほとんどだったんですが、阿川さんの心地良いテンポ、本音を聞き出せるセンス良い言葉に乗っかって話す、結婚や恋愛のお話なんかはあまり目にすることがなかったのでなかなか興味深かったです。
2000年4月に発売されたアルバム「good morning」の発売前の対談だということを最初に阿川さんが話されているので、今から18年ほど前。
宮本さんは当時34歳ということですね。
のっけからアルバム「good morning」の感想で褒めごろし!?
聴き込んでいらっしゃるんですね、阿川さん。
エピックでの契約が切れた時の心情。
CDを買うお金がなかったので聞きたい音楽はレンタルして、ウォークマンで散歩しながら聞いた。
そして聴き込むうちにミスチルの方向性にコンプレックスさえ持っていた。と。
そんな想いを払拭するために積極的にキャンペーンをやるようになってヒットした「今宵の月のように」
でも、今宵で有頂天になっていた時に来たのが「GLAYショック」
GLAYのオーラに自信喪失し、共演で体の具合が悪くなったとも。
短い言葉の中にもエレカシの、宮本さんの過去の重みを感じて胸が痛い。
児童合唱団に入っていたということもあり、目立っていた存在だったので小学校高学年で学校でイジメられたことがあったというくだり。
「学校生活が全てだもの、辛くて辛くて、僕は泣いたですよ。」・・・という宮本さんの言葉が切なくてまたまた胸が苦しくなった。
エレカシのアルバム「俺たちの道」の中の曲「ロック屋」(五月雨東京)を初めて聴いた時、「えっ?」と、その心情を歌にされていたことにも驚いたものです。
うたまっぷより
➡エレファントカシマシ『ロック屋(五月雨東京)』の歌詞
「オレは小学校5年の時 仲間から取り残されて 無意味なる気遣いの習慣を得た」
そんな悲しいことも、中学に入ってすぐに忘れられたという、石くんとトミの存在。
そして成ちゃんという、奇跡の3人の出会いから生まれた奇跡のバンド。
その中でメンバーと自分自身との関係を
「音楽がそれほど得意じゃないんだけど情熱が強いみんなと、偶然にも歌が好きでスタンスがいい加減な俺と、ある種奇跡的なバランスのよさがあると思います。」
まさに。
奇跡的なバランスのよさ!!
なんと素晴らしい表現。
ファン歴1年と4ヶ月の私にも、今ならこの意味がなんとなく分かるような気がしました。
ただ、宮本さんのスタンスがいい加減とは決して思いませんが。
いや、むしろ真逆でしょ。
そして、今まであまり目にしたことのなかった、結婚や恋のお話。
結婚については「いくらミュージシャンとはいえ、社会的信用という部分では必要だろうと、おぼろげながら考えてますけど・・・。」と。
また、恋の噂もありますが。という質問には
恋の噂?
当時、噂されていた、あの方かな?
ま、誰でもいいんですが。
「音楽に関しての質問なら、誹謗中傷から賛辞から、あらゆるものを受け入れる用意がありますよ。~~~音楽って僕のテリトリーだから。でも、それ以外の、自身で責任持てない範囲のことは、中途半端に言うことは難しいんです。」
う~ん、この言葉に宮本さんの誠実さと男気を感じちゃいました。
そこでは阿川さんはそれ以上追及せず、
「誠実にお答えいただき、ありがとうございます。もうお聞きしません(笑)」と締める。
宮本さんをよく理解されてるような、この「締め」が実にお見事です。
阿川さんのサラっとしつつも、結構、的を得た突っ込みと質問に拍手。
少々辛口な部分もあり~の、でも、サラっと。
実に気持ちが良い対談だと思いました。
そして宮本さんも阿川さんに引き込まれて、ついしゃべってしまった・・・なあんて部分もあったりしたのではないかと。
そして何より、嘘は言わないという宮本さんの姿勢が自然と伝わってくるようで、嬉しかったです。
私が言うのもなんですが、まだ読んだことがない方はぜひ♪
スポンサーリンク
コメント
うずらさん、お久しぶりにおじゃましてみました。阿川さんとの対談は知らなかったです。ありがとうございます!(全ページじゃないんですね 当たり前か)
私も佐和子さん好きです。何冊か本も読んだけどこれ読んでない。買うかな♪
good morning の頃なんですね〜。エピソードとしては今でもよく語られてることですが、当時の宮本さんの言葉で答えてて、絶妙な言い回しと言うか、宮本さんらしいと言うか、誠実でカッコいいなぁ。30代の宮本さんの声が聞こえて来そうです。「音楽がそれほど得意じゃないんだけど」云々、言い方は違えどよくそんな風に言ってる、宮本さん。理想のバンド像、バンド音があるがゆえの葛藤、ジレンマなのかなぁと思うけど、そう!奇跡的なバランス、奇跡的な出会いの特別な4人だと思います。宮本さんはほんと嘘がないですよね…。ああやっぱ読みたいなぁ。ありがとううずらさん!
みずうみさん、コメントありがとうございます!
阿川さんがエレカシ好きと知った時は嬉しかったです。
お二人の対談、文字だけじゃなくて、映像でも見てみたいですね。
ぜひ、「サワコの朝」に出て欲しいです。
嘘のない、誠実な宮本さんのお人柄が垣間見えました。
本当にステキな方ですよね~。
メンバーさんとの絆も半端じゃない!
もう、奇跡としか言いようがないバンドです。
中古本で200円もしない値段で買えましたよ。
ぜひ一読してみて下さい^^
ほんとですね!「サワコの朝」に出て欲しいですね!
心に残る1曲も聞けますしね♪(後半にもう1曲聞ける(^。^))
椅子はどんなの選ぶかな(笑)
まさに!
出演されるように、祈りましょう!(^^)!