WOWOWエレカシノンフィクションの内容と世界屈指の宮本さんを見た感想 | エレカシブログ~タマシイノウタ
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WOWOWエレカシノンフィクションの内容と世界屈指の宮本さんを見た感想

freefont_logo_crayon_1 エレファントカシマシ

1月21日(日)WOWOWプライムで放送された、
「ノンフィクションW エレファントカシマシ、宮本浩次」

思っていたより内容が濃く、重いと感じる部分もあり、色んな意味で泣けた。

番組の内容と共に、私なりに心を動かされた言葉などを書き留めてみました。
※かなり長いものになってしまいました 💦

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WOWOWエレカシ宮本ノンフィクションWの内容

1月21日に放映されたWOWOWノンフィクションWでは、エレカシの宮本浩次が何を考えてるのか、どこへ進もうとしているのか。
そしてメンバーは何を思うのか、などを密着取材しています。

ライブ映像を含め、楽屋での宮本さんとメンバー3人の様子も公開。
めったに見ることのできない、とても貴重な映像がたくさん流れました。

紅白出場を絡めて最近の宮本さんは腰が低くて丁寧な態度と、真っ直ぐでくったくのない笑顔がたくさん見られました。
この番組もそんな感じなのかなと思っていましたが、全く予想に反したものでした。

最近見続けたものとは全く違う、宮本さんの本気が見え隠れするものも収録されています。
そして、この番組から『エレファントカシマシの宮本浩次』という人間の神髄を垣間見たような気がしました。

壮絶で純粋。エレカシ宮本浩次51才の記録。

『壮絶で純粋。これがエレカシ宮本浩次51才の記録である。』
というナレーションから始まるドキュメント映像。

まず、2017年の夏開催されたオハラ☆ブレイクでの一人ライブの様子が流れます。
なぜ一人でライブに出ようと思ったのか、という質問にまるではぐらかすかのようになぜか答えない宮本さん。

その真意は分かりません。
ただ、オハラ☆ブレイクに客があまり入らなくて今年が正念場だと宮本さんの知り合いである主催者の方から聞いて、それが発端だと思われます。

私はこのオハラ☆ブレイクでのライブ情報はほとんど持っていなかったので、興味深いものではありました。
ステージで一人で歌う宮本さんも初めて目にしました。

あくまで私個人の感想ですが、完全に一人のステージだったのに、なぜか「エレカシ」のメンバーが後ろで待機しているかのような錯覚に陥りました。

それほど、一人が不自然で物足りなく見えたんですね。

4人のステージしか見てないからという単純なものではないかも知れないのですが、宮本さん一人なんて考えもつかないものでした。

続いて夏フェス「SWEET LOVE SHOWER 2017」では楽屋で一人の宮本さんを取材しています。

~ナレーション~
曲順から取材対応までバンドのすべてを決めているという宮本浩次。
ライブ3時間前に他のメンバーが会場に到着するも、誰一人として宮本の楽屋には入らない。
それどころかメンバーで会話をかわそうとしない。
宮本が打ち合わせのために楽屋を出るとメンバーが着替えに楽屋に入る。
ライブ30分前、楽屋のカーテンが閉められた。
そのまま4人はそのままひと言も話すことなくステージに向かった。

 

ピリピリと張り詰めた緊張感が漂うシーン。
ステージの裏側ではこんな感じなのかという、驚きにも似た、複雑な思い。

2017年の野音ライブが間近に迫った日、連日スタジオで練習をする4人の映像が流れます。

 

~ナレーション~
学生時代からヒマさえあれば4人で1日中練習をしてきた。
今だに変わらぬ異常な練習量。
何100回演奏している曲を何年もかけてさらに追及していく。
納得のいくまで同じ個所を何度も繰り返す。
この日の練習は8時間を超えた
やってることは昔から変わらないという。

 

2017年9月18日当日、野音ライブ会場の異様な光景が流れます。

「野音の音漏れ」を聴きに集まった数千人ものファン。
ここまで殺到したのは初めてだそうです。

私もこの野音に初めて行くことができたんですが、終演後に会場を出た時、あまりにも凄い人にびっくりしました。
それが外聴きしていた人の集まりだったと、後になってわかったんですが。

この日ライブの後の楽屋で一瞬だけメンバー同士でふざけ合ってる姿が流れます。
この流れから、石森さんと宮本さんのワチャワチャ姿にホッと癒された感じすらしました。

 

そして、47都道府県ツアーへと向かっていく。

~ナレーション~
そして47都道府県ツアー。
ほとんどの会場でチケットはソールドアウト。
こんなことはかつてなかった。
このツアー中宮本はメンバーと楽屋を完全に別にした。
ステージ以外ほとんど顔を合わせない。
その理由を聞いてみた。

 

Q「楽屋は別々なんですか」
宮本「今はそうですね。話すのが面倒くさいんですね。気遣っちゃうから。」

~ナレーション~
すべてはツアーを成功させるため。
あえて楽屋を別々にして会話も交わさない。
自分の役割に集中する。
そうやってエレカシを30年続けてきた。
いつからかライブには若者からお年寄り、家族づれまで様々な人々が足を運ぶようになっていた。
ライブを見に大勢の客が来てくれる。
そのありがたみをこの4人は誰よりも知っている。

 

「そのありがたみをこの4人は誰よりも知っている。」
この言葉に30年という年月の重みとメンバーの絆の深さを感じざるを得なかった。

 

かつてバンド解散の危機があった。

~ナレーション~
世間にこびず、キバをむいていた20代の頃、楽曲には定評があったもののCDは全く売れず、レコード会社を首になった。
だが浪人時代売れるため、宮本が起死回生の一曲を作る。
~下北沢シェルターでの「悲しみの果て」が流れる~。
この悲しみの果てをきっかけに楽曲の路線が変わっていく。
~1997年「今宵の月のように」が流れる~。
そしてヒット曲を生み出し、バンドの地位を確立させた。

 

4人で続けてきたエレカシに対して宮本は今何を思っているのか。

2017年10月8日宮城・仙台公演の楽屋にて

Q「エレファントカシマシは仕事という意識なんですか?」
宮本「そうですね、やっぱ仕事ですよね、どう考えても。
でも難しいものになりますよね、仕事になるとね。」

なんか、変な質問だなぁとチラッと思った。
仕事という意識って・・・。
仕事じゃなきゃ、遊びか?と私の心の中の声。

Q「でも最初はヘタでも楽しくて始めるのがバンドですよね?」
宮本「一番最初は楽しかったですよそりゃ。
それでも何で練習しないんだって言って5時に荒井楽器で練習してる時もみんな遅刻してくるんですけど、ものすごく頭にきて、それで途中から時間通りにきてくれってしたし。
修学旅行も行かなかったですけど、練習があるから。だから結構真剣にやってましたよ、練習も。」

この質問も正直、エッ?と思った。
ヘタでも楽しくてって。
確かに、普通に考えりゃ、そうかも知れないけれど。
エレカシの場合はかなり本気で最初からプロ目指してたんじゃなかったっけ?
違ってたらスミマセン。

Q「10代で遊びよりもやるべきことに向かったんですね」
宮本「全部そういうふうにしたのね、俺が。
俺がやってんるんだから、ミヤジが凄いからやってるんじゃないかなと思うよ、メンバーは。俺はそう思う。」

Q「雑誌とかテレビで勝手にすごい友情で続けてるって作ってる?」
宮本「そういう面もある。でも友情だけじゃ仲間意識とかいい友人関係がないと続かない。もともと友達だったしね。」

すごい友情で続けてるって作ってる?って?
この質問も少々気になった。

すごい友情で続けてるって作ってる?って?
作ってる?って。どういう意味ですかってこっちが反対に聞きたくなったよ。

あ~スミマセン。つい、心の中の言葉がでちゃいました。

この言葉もなんだか腑に落ちない質問だなと思ったもんで。

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エレカシメンバーの想い

そしてエレファントカシマシのメンバー3人へも問いかけます。

Q「エレカシは仕事なんですか?」
石森「それは仕事ですけれども、中学の友達でもあるわけですから」

やっぱりココでも、聞いてる・・・・。

Q「これだけ続けてこれたのは4人だから?」
石森「本心を言えば、ミヤジがいるからじゃないですか。
ミヤジだからじゃないですか。」

宮本さんに質問が変わる。
Q「これでもしまた売れなくなっても4人でやるんですか?」
宮本「もう稼げるでしょ。でも稼げなくなったほうが4人でやるチャンスが増える。今なんか全然4人でやってないから。こないだの新曲も俺が一人でやっちゃってるし。でも、俺がいよいよとなって、この4人じゃないと音が出せないとなって「みんな、頼むぜ!」って言ったらそりゃやる。その時はやる。契約切れてバンド止めようと思った時もあったけど、でも、絶対バンドで売れるって思ってたから」

・・・正直、この質問をする意図が分からなかった。
何聞いてるんだろうって。

高緑「他の3人は中学校の時からの友達で、自分はトミと高校が一緒で、その頃知り合って、実際のところ、エレカシの自分が入る前のバンドの出てるライブハウス見に行ったこともあるんですよ。それ見てドギモ抜かれて、すごいと思って、いつか一緒にできたらいいなと思っていた。(エレカシが)好きなんで一生懸命やってるってことなんじゃないでしょうかね。」

Q「宮本さんはエレカシのために生きてる?」
宮本「お互いにね、お互い。
4人がそれぞれエレカシのためにすべてを」

冨永「バンドがすきなんでしょうね、多分、とても。
つらい時もあるかな、正直。」

Q「バンドの体制は変わってる?」
冨永「昔から変わらないと思います。」

Q「宮本さんの才能に陰りがみえるとかは?
冨永「一回も思ったことがない。」

Q「バンドをやっててここが楽しいっていうのは?」
冨永「楽しいって・・・う~ン、何ていうのかな
(練習して)ちょっと良くなったと思った瞬間がそれがすごく楽しいというか」

そして宮本さんには
Q「楽しいというのはどういう時なんですか?ライブの瞬間がやっぱ楽しいですか?」
宮本「練習がうまくいった時が一番面白いですかね。でも、バンドが練習しなくなったらおしまいですよね。バンドって練習だと思いますからね。はい。」

バンドは練習しなくなったらおしまい

1日何時間も練習するエレカシの宮本さんが言うこの言葉。

ハンパなく、ずっしりと重い。

バンドをやっていて楽しいというのはどういう時かという質問に宮本さんは練習がうまく行った時が一番面白いと答え、冨永さんは良くなったと思った瞬間が楽しいと答えています。また、一度も宮本さんの才能に陰りを見たことがないとキッパリ。

そして、石森さんは「ミヤジがいるから続けてこれた。」と。

「ミヤジだから」と。

高緑さんはエレカシが好きで一生懸命やってると。

もう、ホントに泣けてくる言葉の羅列だった。

メンバー全員が同じ想いなんだ。
4人じゃないとエレカシじゃない。
4人全てがエレカシに人生を捧げてるんだ。

到底、周りの人間が計り知ることのできない、目には見えない深い絆が4人にはあるんだなぁと改めて気づかされたような気がした。

分かったつもりでいた私にとって、かなり衝撃でした。

 

ライブでのMC
「本当に若い時です。16才くらいの時に作った曲で成治さんが最初に入って最初に4人でやった曲です。」と紹介して歌う宮本さんの姿。

トドメの「やさしさ」

昔の映像と共に流れます。
過去の映像と今の映像が重なり合って、もう、たまらん!

涙腺崩壊です。

・・・そして

宮本浩次が語る「世界屈指」

~宮本にはデビュー以来一人で抱えている苦悩があった。
ある日の会話からその一端が垣間見れた~。

というナレーションに「な、なに!?」と思わず画面にくぎ付けになった。

2017年10月9日栃木・宇都宮公演の楽屋にて~

楽屋で一人、本を読んでいる宮本さん。
「本を読むのが好きですね」と語る。

Q「宮本さんは自分で小説を書かないんですか?」
宮本「そんなつまんないことしてるヒマないですね。そんなバカなことは。こんな歌がうまいのに。
物を書く人はすごい人がいっぱいいますからね。
(自分の)歌におけるコンサートの表現っていうのは多分、僕が言うと説得力がないかもしれないですけど「世界屈指」ですから。
あれほどの歌の表現をするのはレディー・ガガとかすごい人はいっぱいいるけど、多分相当なレベルですよね。」

宮本さん、言い切りました!世界屈指だと!

宮本「屈指!屈指!自分で言うのも可哀想なんですけど、みんなもっと言っていいんですけど、ファンの人は分かってるんですけど、ホントむかつくよ。
あの、人にむかつくんじゃなくて、なかなか大変だよ、自分がどんなに才能があっても人に分かってもらうのって。
これ程の才能を持ってしても、こうやって会場をいっぱいにするのにこんなに時間がかかって、それは逆に難しいもんなんだよね。
間違いなく世界屈指なんですよ。
泣けてしょうがないから俺。普段一人でいると。悲しくてしょうがない。
でもね、こうやって初めてホールツアーでさ、こんなにたくさんの人の前で連日さ、歌うことができることを考えるとさ、やっぱ嬉しい。
でも、もったいない・・まあ、いいよ。51歳で気付いたから良かったけどさぁ・・・難しいもんだなと思うよ。」

こんなにハッキリと自分で言い切る宮本浩次は圧巻

受け取り方によれば傲慢にさえ聞こえるかも知れない、その言葉。
なのにそう感じさせない。
とても不思議な光景を見たような気がした。

自分自身のことを言ってるんだけれど、まるで他人が言ってるようにも聞こえた。
まるで自分自身を俯瞰しているように。

それだけのものを持っているのを、ファンは確実に分かっているんだと思う。

~ナレーション~
いつになれば自分は本当に認められるのか。
自分にできることは渾身の楽曲を作り続けること。ただそれだけ。
この日は通算50枚目となるシングル曲の初練習。
宮本はツアーの合い間に2曲の新曲を書いていた。
初めて4人で音を合わせる。
体に曲が沁み込むまで何度も繰り返す。
3時間歌い続けた。

 

新曲に対するメンバーへの質問が続きます。

Q「新曲どうでしたか?」
冨永「カッコいいと思います。相当。」

高緑「みんなで音を出してみると、すごく良い感じになる。」

石森「いやぁ~いいどころじゃないですよ、いいどころじゃないです。」

宮本さんの新曲に絶賛の3人のメンバー。
すごく嬉しそうで、目がキラキラしてました。

ツアーをしながら新曲「今を歌え」「RESTART」の練習を続ける4人。
2017年10月29日滋賀・守山公演の楽屋にて~

「言葉の羅列じゃなくて、僕の中から丁寧に出てきたことばだから」

と、51歳の今の気持ちを歌詞に投影していたと言う。

Q「昔はあまり夢とか希望を歌わなかった?」
宮本「若い時のほうがそういうの嫌いですよね。夢とか希望とかっていう言葉を使うのは。頑張ろうとか。陳腐だし。
若い世代っていうのはいっぱい希望も夢もそんなこと言わなくたって持ってるから。でも俺たちにも51歳にも夢も希望も当然あるわけで。
売れてないからなんとも言えないけども、U2やストーンズみたいにグラミー賞とかいっぱい取るとか、賞なんかもらったことないし、でも、人間て不思議なもので欲張りでさ、もっと違う自分に出会いたいじゃない。
でもなかなか踏み切れなかったりとかさ。もっとこうしたいのに、もっともと私は輝きたいって思っているわけで、それを歌にしているわけですけどね。」

その時エレカシの周りで何かが起き始めていた。
滋賀・守山公演の会場前で虹を見た時の宮本さんの笑顔が眩しい!

紅白初出場が決まった時のライブ直前。

2017年11月18日群馬・前橋公演の楽屋にて~

Q「紅白出場は嬉しかったですか。」
宮本「嬉しいなんてもんじゃないですよ。エレカシの宮本がそんなんで喜んでんじゃねえよって。でも、やっぱり嬉しいですよ。こんな嬉しいことは今までなかったな。
生まれて初めてなんですよ、本当に。ああいう表彰みたいなものは。」

そして、祝福ムードに包まれてライブが始まります。

「今宵の月のように」を歌う。
その時。

宮本が泣いていた・・・

~ナレーション~
みんなに認めてもらえた気がしたという。
その後エレカシはツアーの全国47都道府県ファイナルを迎えバンドが史上最高の動員数を記録した。宮本がめざすのはもっともっと高いところに

 

ノンフィクションWを見た感想

WOWOWエレカシ宮本浩次ノンフィクション。
かなり内容が濃く、見ごたえのあるものでした。
この番組見たさにWOWOW再加入したけれど、正解でした。

本気のエレカシが見れた。

番組を見たあともしばらく放心状態になってしまってました。
生身の宮本さん、生身のメンバーの熱い想いが心に刺さった。

人生を「エレカシに捧げた」と伝わってくるメンバーのコメント。
言葉は少ないけれど、しっかり、重く、響いてきました。

宮本さんの「世界屈指」という言葉に込められた自信。
でも、まだ認められていない、一人でいる時は泣けてくる。と。

さらけ出したこの言葉に宮本さんの苦悩を感じ、あまりにもまっ直ぐで純粋な気持ちに心打たれた。

1㎜も手抜きすることのない練習。
緊張感が溢れてきて、見ていて苦しくなってしまうほどの壮絶さ。

こんなにも真摯に自分たちと向き合って、そしてファンにそれを全て投げ出してくれる。

ライブに行って骨抜きにされてしまうエレカシの魅力はまさにここから生まれてくるものなんだと思う。

もう、感無量です。
ありきたりな言葉では言い尽くすことのできない、エレカシの凄さ。

こんなエレカシに出会うことができて、今は感謝の気持ちしかありません。

横山健さんのナレーションもエレカシに対する愛がいっぱい溢れていました。

爽やかでドロドロ、謙虚で自信過剰。
ザ・人間という感じが最高です。
と宮本さんを表現された横山さん。

ステキです。

貴重な映像と構成の素晴らしさ。
正直、質問の中には「?」と感じた部分が多少なりともあったけど、エレカシの本気をこれでもか!というくらい感じとれた、素晴らしい番組でした。

尚、この番組は2月1日(木)深夜1:00にwowowにて再放送されます。
見逃した方はぜひ!
wowowプライム/ノンフィクションW エレファントカシマシ、宮本浩次

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